うちの子は大人になったら何センチになる?
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小児科でもっとも広く使われている方法は「両親の身長から求める目標身長」で、必要なのはお母さんとお父さんの身長だけです。
両親の身長から求める目標身長の計算式
小児科の現場で標準とされている方法です。両親の身長をセンチメートルで足し、男の子なら13cmを加え、女の子なら13cmを引きます。それを2で割ります。その数字が中心となる推定値です。その前後に約±8.5cmの幅を取り、実際の症例のおよそ95%がその範囲に収まります。
なぜ一点の数値ではなく幅で出るのか
遺伝が決めるのは可能性の幅であって、動かせない運命ではないからです。その幅の中では、子ども時代の栄養、睡眠の質、慢性疾患、そして思春期が来る時期が効いてきます。センチ単位でぴたりと言い当てる計算ツールは、存在しない精度を売っているだけです。
今の身長を入れると何がわかるか
お子さんの年齢が足りていて今の身長がわかるなら、パーセンタイルも計算できます。同じ年齢・同じ性別のほかの子と比べて今どのあたりにいるか、という値です。これは遺伝による推定を変えるものではありませんが、役に立つ二つ目の物差しになります。その家系の可能性から予想される道筋を、お子さんがたどれているかどうかが見えるのです。
この推定の限界
両親の身長から求める目標身長は多くの場合よく当たりますが、特定の状況では精度が落ちます。両親の身長差がとても大きい場合、成長に影響する病気がある場合、思春期が非常に早い、あるいは大きく遅れている場合です。これは統計的な目安であって、個人について保証された予測ではありません。
実際の計算式を使った完全な例
目標身長の計算式をブラックボックスにせず使えるものにするために、最初から最後まで計算した例を挙げます。母親162cm、父親175cm、息子の身長を推定するとします。
手順1:両親の身長を足す=162+175=337cm。手順2:男の子の補正(+13cm)を加える=337+13=350。手順3:2で割る=350÷2=175cm。これが中心となる推定値です。手順4:標準の±8.5cmの幅を当てはめる→予想範囲は166.5cmから183.5cm。同じ両親の娘の場合は(162+175−13)÷2=162cm、範囲は153.5から170.5cmです。
この17cmの幅は方法の粗さではありません。きょうだいのあいだに実際に存在する遺伝的なばらつきそのものです。同じ父と母から生まれた二人の息子が、この範囲のどこに落ち着いても、異常なことは何もありません。
最終的な結果を動かしうる要因
追加の情報なしで得られる推定としては、両親の身長から求める目標身長が最良です。それでも、子どもをこの範囲の外へ——上にも下にも——押し出しうる要因があります。もっとも大きいのは思春期の時期です。思春期がとても早く来ると成長軟骨が早く閉じてしまい、成人身長が予想を下回ることがあります。逆に思春期が遅いと、思春期前の成長期間が長く続くぶん、やや高めに落ち着くのが普通です。
ほかに記録されている要因としては、治療されていない慢性疾患(とくに重い喘息、セリアック病、甲状腺機能低下症、心臓の病気)、幼少期の低栄養、そして影響はやや小さいものの睡眠の質と日常的な運動があります。これらは遺伝子そのものを変えるわけではありませんが、遺伝的な可能性が十分に発揮されるのを妨げることがあります。
予測が現実と合わないとき——そしてそれでかまわない理由
集団を対象とした予測としては、目標身長の計算式は驚くほどよく当たります。大きな集団で調べると、成人身長のばらつきの約60〜80%を説明します。しかし一人の子どもについて見ると、残りの20〜40%——受け継いだ遺伝子変異の具体的な組み合わせに、栄養、睡眠、病歴、思春期の時期が加わったもの——によって、予測範囲の中で大きく動くことも、範囲をわずかに外れることもあります。
予測範囲から5〜6cm外れて落ち着いた子は、医学的な問題ではありません。遺伝が予想どおりに働いた結果です。計算式が幅で答えを出すのには理由があるのです。本当に受診を考えるべきなのは、身長が目標身長を明らかに下回って推移し、なおかつ成長速度も遅い場合か、思春期の時期が極端に早い・遅いために見通しに影響が出ている場合です。どちらも計算式だけでは答えが出ません。小児科医または小児内分泌の専門医による、時間をかけた経過の評価が必要です。
よくある質問
両親の身長から求める目標身長はどのくらい当たりますか?
多くの場合、おおよそ8〜9cmの幅で当たります。この幅は計算式の欠陥ではありません。同じ両親から生まれたきょうだいのあいだにさえ存在する、実際のばらつきを映したものです。
何歳から計算する意味がありますか?
両親の身長しか使わないので、生まれた時から計算できます。子ども本人の今の身長を使う方法は、およそ4歳ごろから精度が上がります。
祖父母の身長で結果は変わりますか?
標準的な臨床の計算式には含まれていません。当ツールでは祖父母を使った試験的な補正を余興として用意していますが、そうと明記しています。医学的に認められた計算式ではありません。
この内容は情報提供および教育を目的としたものです。小児科医その他の医療専門職による評価に代わるものではありません。
出典
- WHO Multicentre Growth Reference Study Group. 身長・体重・年齢にもとづくWHO乳幼児身体発育基準. Acta Paediatrica, 2006. pubmed.ncbi.nlm.nih.gov
- World Health Organization. 年齢別身長パーセンタイル (reference tables). cdn.who.int
- Canadian Paediatric Society. 新しいWHO成長曲線の使い方——医療者向けの手引き. Paediatrics & Child Health, 2010. pmc.ncbi.nlm.nih.gov
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